2023年8月3日・10日・17日に、SIGNATE主催「就活対策ウェビナー」を実施しました。株式会社テクノプロ テクノプロ・デザイン社、株式会社オプト、三井住友信託銀行株式会社、株式会社 Rejouiの現職データサイエンティストの皆様、そして金融データ活用推進協会からは代表理事の岡田拓郎氏にご登壇いただきました。なぜデータサイエンティストを目指したのか、データサイエンティストの1日の流れ、おすすめの就活方法などについて語っていただきました。様々な業種のデータサイエンティストから話を伺うことで、データサイエンティストの働き方にはバリエーションがあることが分かりました。 本記事では、イベントレポートとして一部を抜粋してお届けいたします。
2023/8/3(木) 就活対策ウェビナー第1弾 現職データサイエンティストに聞く!DS対談クロストーク

就活対策ウェビナー第1弾「現職データサイエンティストに聞く!DS対談クロストーク」として株式会社テクノプロ テクノプロ・デザイン社の中井氏、株式会社オプトの岩田氏、三井住友信託銀行株式会社の栗城氏にご登壇いただきました。 最初はそれぞれ会社紹介と自己紹介をしていただきました。 1日の流れや業務内容を伺うと、データサイエンティストといっても、色々な働き方があることがわかりました。 中井氏「顧客と話をしたり課題を聞いて、それをデータサイエンスという技術・道具・ツールを使うと、どういう風に価値を提供できるのかを整理するという仕事が多いです。データサイエンティストというとコーディングをずっとしている、データと睨めっこしているというイメージを持つ方が結構おられると思うのですが、私はどちらかというとミーティングをしている時間の方が圧倒的に長いです。」 岩田氏「現在は予算最適化と効果の検証、広告配信と効果の因果関係を明らかにしたりという部分などを主にやっています。僕はコーディングしたり、技術調査したり、論文探したり、そういうものが多いですね。エンジニア組織なので、どちらかというと開発寄りです。一応データサイエンティストではあるんですけど、コーディングとか計算を早くしたりという業務が多くなっています。」 また、就職活動やキャリアチェンジの時に大切にしていたことも伺いました。 栗城氏「就職活動の時に意識していたことが二つありまして、一つは世の中にインパクトのある仕事をしたいというところ、もう一つは社員の方と会って、雰囲気の合う会社に入社したいなと思って就職活動をしていました。一つ目は金融が、社会に資金を循環させるインフラとしての側面や、個人のライフステージに応じて様々なサービス提供をしている、そういったところで社会にポジティブなインパクトを与えられる仕事ができると思って三井住友信託銀行に入社しました。あとはOB訪問で話をしたときに、一緒に仕事したいと思う方が多くてこの会社を選んだのを覚えています。」 Q&Aの時間では沢山の質問をいただきました。その中から1つをピックアップしてお届けします。 データサイエンティストはどういったキャリアパスがありますか? 中井氏「データを扱えるデータ分析やインフラの管理、そういったところからベースで入っていくことが多いかなと思います。テクノプロ・デザイン社ではデータを武器にしたコンサルタント、会社の軍師になりなさいと皆さんに伝えています。ただ色んな方向があります。私みたいに外で喋るのが好きであればお客さんの応対をする人もいますし、モデルをしっかり作りこむ人もいます。」 データサイエンティスト職の面接で聞かれることを教えてください。 岩田氏「僕が何度か同席させていただいたときはその人が勉強してきた内容や研究を深掘ってその背景やどういった問題があって、どういった風にそれを解決しようと考えているかを聞いていますね。そこがそのままデータサイエンティストとしての業務に使える能力になってくると思っていて。自分で問題を認識して、こういう解決をやろうとしてるんですと言える人は入社後も伸びる感覚があります。」 データサイエンティストになるために学生がやるべきことはありますか? 栗城氏「一つ参考になるのは、データサイエンティスト協会が出しているデータサイエンティストに必要な3つのスキル、ビジネス力とデータサイエンス力、エンジニアリング力の3つのスキルセットです。この3軸の中で自分が取り組める部分から取り組んでみるといいのかなと思います。」 最後にそれぞれ学生へのメッセージをいただき、イベントは終了いたしました。 データサイエンティストといっても様々な業務があり、キャリアパスがあるということが学べるイベントでした。
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2023/8/10(木) 就活対策ウェビナー第2弾 ここでしか聞けない!金融攻略就活セミナー

就活対策ウェビナー第2弾「ここでしか聞けない!金融攻略就活セミナー」として、一般社団法人金融データ活用推進協会代表理事の岡田拓郎氏にご登壇いただきました。 金融データ活用推進協会は金融業界横断で成功事例の共有や採用コンペティションの企画などの取り組みを進めている団体です。 最初に事例としてどういうAIやデータの活用が行われているかをお話していただきました。 岡田氏「金融データの魅力の1つは、実際のデータですと1000万、2000万という大量のデータをハンドリングできる。カラムも100、200というカラム数をハンドリングできるところかなと思います。特徴量のデータ設計についても金融業界は非常にやりがいがあって、色々な特徴量の設計ができます。まさにここがデータサイエンティストの腕のみせどころで、コンペティションに参加している方の活躍どころは多いのではないでしょうか。また最近の金融機関、企業においてに必要とされる人材像ですが、データサイエンスだけではなくてデータストラテジスト、ビジネスもより理解してデータサイエンスもわかる、そういう方がが重要視されてきていると思います。」 金融業界のデータコンペ事例をお話いただいた際には、 岡田氏「金融機関としても、コンペティションにエントリーしている学生は非常にやる気があり、上位の方は優秀で即戦力だということで注目していますので、ぜひともご参加いただけるといいのかなと考えています。」 と学生へのアドバイスもいただきました。 元面接官というキャリアがある岡田氏から、就活における企業の見極めポイントや面接の評価軸などについてもレクチャーしていただきました。 岡田氏「企業の募集要項を見て、データサイエンティスト/アクチュアリ/クォンツの職種コースがあるかないか、要求要件にそういったことがかかれているかどうかが重要です。もっと研究に特化してやりたい場合には研究系のグループ会社もあったりしますので、そこを狙っていくのも非常に良いかと思います。ガクチカや強みのアピールとしてコンペはかなり有用、非常にプラスになります。データサイエンスができるないし、そこにチャレンジするという挑戦欲、加えてチームで参加した場合ですとチームで連携したとか、挫折しそうになった時にこういう特徴量設計の工夫をしたとか。こういったところは会社に入ってからも間違いなく活躍できる人材だなと思います。」 Q&Aの時間では沢山の質問をいただきました。その中から一つをピックアップしてお届けします。 就活の際、身に着けるべきスキルやあると差が生まれるものを教えてください。 岡田氏「就活生として、他の学生たちから一歩抜きんでるための強みがあるとよいです。スポーツで全国大会に出た、英語が喋れる、起業して売り上げを一億積み上げた、そんな強みを持っている方は目立ちます。ただですね、こういった強みは誰しも持てるわけではないですし、強みは二個三個あった方が良いです。そういう時にはコンペの挑戦や経験がすごくわかりやすい強みになると思います。」 元面接官から面接のコツが聞けて、就活の時に知っていたら…と思いました。 金融機関を志望している学生に向けたイベントでしたが、学生だけでなく、転職を考えている社会人にもおすすめしたい、就活のヒントが沢山詰まった貴重なイベントでした。
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2023/8/17(木) 就活対策ウェビナー第3弾 「就職後も自分らしくステップアップ!データサイエンティストの働き方」

就活対策ウェビナー第3弾「就職後も自分らしくステップアップ!データサイエンティストの働き方」では、ワークライフバランスを考え、異業種からデータサイエンティストへ転職した株式会社 Rejouiの伊垣氏と吉田氏にご登壇いただきました。 最初にデータサイエンティストとしてやりがいを持って働いているお二人に成功体験と失敗体験を伺いました。 伊垣氏「それまで異業種でデータサイエンスの勉強はしていましたが、スキルという面ではほとんどゼロスタートでした。初期から関わらせていただいた案件が終了したときに良い評価をしていただき、長期の案件へと繋がりました。それが今の自信に繋がっていると思います。」 吉田氏「以前のプロジェクトにおいて、クライアントからの依頼で増収評価を行う必要がありました。下調べの際に得たインターネット上の情報が頭に残っていたことが災いし、提供されたデータについて認識違いをしてしまったことがあります。これは私にとって大きな教訓となりました。特に未経験の領域に関わる際には、事前の情報収集を慎重に行う重要性を痛感しました。」 次に就活やキャリアチェンジをするときに大切にしていたことをお答えいただきました。 吉田氏「私は自分の好きなことや強みが活かせる業種を探して、アプローチしました。今回のきっかけは家事と育児の両立に悩んだことでしたが、リモートワークだからなんでもいいという訳ではなくて、自分の強みを活かせる職種というのを心がけるようにしていました。」 伊垣氏「自分が何が好きか、どういう仕事をしている時の自分が心地いいかということはよくよく考えました。今回の転職は、総務省提供の社会人のためのデータサイエンス演習で弊社代表の菅のことを知り、こんな女性になりたいと問い合わせをしたことがきっかけでした。そういった仕事の探し方、応募の仕方もあるんだなということも知っていただけたらと思います。」 知識や技術の獲得方法についても教えていただきました。 伊垣氏「courseraで提供されている講座や、あとは「マナビDX」に参加していまして、SIGNATE Cloudを活用して業務で使う知識や技術の勉強を頑張っているところです。」 吉田氏「子供がいて自分の時間が限られているので、リビングに参考書を置いておいて隙間時間に繰り返して知識を吸収しています。同僚とのコミュニケーションから新しい情報を得ることもあります。」 Q&Aの時間では沢山の質問をいただきました。その中からピックアップしてお届けします。 経済学部ですがデータサイエンティストにはなれますか? 吉田氏「はい。私も大学では生物学の勉強しかしていなかったですし、入社した後に研修を用意されている企業さんもあると思いますので、企業を選ぶ際にそういった点も重視するとよいかもしれません。企業リサーチをしっかりして自分のレベル感にあわせていくことで、データサイエンティストとして就職はできるんじゃないかなと思います。」 データサイエンティストとして働いている中で1番大変なことは? 伊垣氏「正直に言うと全て大変です。未経験で入ったので速いアウトプットができなかったり、スキル不足を実感したり。勉強時間が限られている中で、もどかしいところが沢山あって本当に日々大変だなと思いながらも、人に恵まれたため、楽しく働ける環境にいます。」 最後にそれぞれ学生へのメッセージをいただき、イベントは終了いたしました。 ワークライフバランスを大切にしながらもやりがいのある仕事をしたい、これから勉強してデータサイエンティストになりたいという方の励みになるようなイベントでした。
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「SIGNATE Student Cup 2023」
「SIGNATE Student Cup」は、定期開催しているデータサイエンススキルを競う学生限定のコンペティションで、これまで数々の入賞者を輩出してきました。 第7回目となる今回は2023年7月24日(月)~ 8月24日(木)で開催され、モデリング部門と新設したChatGPT部門の2部門制で実施されました。 コンペティションページ:https://signate.jp/competitions/1050 ◆「学生No.1データサイエンティスト」の称号をGET 他の参加者と競い合いながら精度改善に挑戦することで、データサイエンスの知識やスキルが身につくこと間違いなし!真剣に取り組んだ自分の成長を実感でき、就活に役立つ実力証明やガクチカを入手することができます。 ◆新卒データサイエンティストを求める企業の求人・インターンシップ情報 新卒データサイエンティストを求める企業がスポンサードしています。コンペティションに参加すれば、企業との交流やインターンシップ参加のチャンスを得ることができます。企業は、コンペティションを通してどのように取り組んだか、目的理解とそこに至るアプローチを見ています。 ◆学びや理解を深めながら仲間と知り合える機会 国内のデータサイエンス系学生団体・サークルがイベントアンバサダーとして勉強会を実施しました。同じ志を持った仲間を発見したり、一緒に切磋琢磨することで力をつけることができます。 SIGNATEは「SIGNATE Student Cup」が学生たちの成長と技術向上を促し、社会に新たな価値をもたらすきっかけとなることを期待しています。企業と共に次世代のデータサイエンティストを育成し、社会の発展に貢献していくことを目指しています。理系も文系も関係なく、平等にスキルを競い合い、将来の選択肢を広げることができるコンペティションです!

2023/9/15(金)18時より、表彰式&交流会(オンラインオフラインハイブリッド形式・無料)を行います。 入賞者の解法プレゼンテーションや協賛企業によるピッチなど情報盛りだくさん! 参加者同士の交流、協賛企業の採用ご担当者様とも直接お会いできるチャンスです! 学生データサイエンティスト&現職データサイエンティストが一同に会するアットホームなイベント!ぜひご参加ください。 申込はこちらから:https://peatix.com/event/3647460/view 【オフライン参加】KANDA SQUARE(東京都千代田区神田錦町二丁目2番地1) アクセス:https://kanda-square.com/access/ 【オフライン参加】Zoomミーティングにて実施 オンライン会場もオンライン参加者同士で交流ができるよう、Zoomミーティング&ブレイクアウトルームで設計いたします。企業ご担当者にもオンライン会場に来ていただきますので、質問してみたり、オンラインの学生さん同士でコミュニケーションできるようになっております。 都内近郊以外の方も、オンラインでのご参加をお待ちしております!