株式会社SIGNATEの新しいDX人材育成サービス「SIGNATE Boot Camp」の第1号講座「0からはじめるコンペで学ぶAI・データサイエンス実践講座」は、約10万人のAI・DX人材から選ばれたプロ人材による伴走支援と、様々なデータ分析コンペを通じてAI・データサイエンスの実践力を身につける6か月間の集中講座です。 厚生労働大臣が指定する教育訓練給付制度の講座認定も受けており、講座の提供を通じてDX人材を目指す個人のキャリア形成を支援します。 今回、本講座を働きながら受講し、受講の経験を活かして転職にも成功したOさん(仮名・ 男性・30代前半)に、データサイエンスを学び始めた理由や受講で得られた成果、転職の体験談についてお聞きしました。
法人営業でもデータサイエンスが武器になる
-ご自身の経歴やキャリアを教えてください。特にデータサイエンスに関連する分野の経験があれば教えてください。
O:主に海運業界や製薬業界で、貿易の通関士(輸入輸出する際に税関に許可をもらうための書類を作成する)や法人営業に携わってきました。 データサイエンスの経験はありませんでしたが、今後も営業に携わっていくにしても、他の職種に転職するにしても、データサイエンスを学んでおくことが武器になると感じ、今回の講座を受講いたしました。
-データサイエンスが武器になると感じた理由を具体的にお聞かせいただけますか?
O:海運や医薬品の法人営業に携わる中で、「営業活動における顧客ターゲットの絞り込み」や「製品や船積みリストの効率的な作成」といった点で、すでにデータサイエンスが取り入れられていました。 また商品価格や顧客のターゲットなどを決める上流工程の中で、データを活用して行われた意思決定に基づいて我々営業が業務を実行するという流れを見ていたので、より上流工程に関わるにはデータ活用スキルが求められるとも感じていましたね。 実際に上位職の方々の仕事を拝見したときも、データをもとに営業活動や戦略策定を行っていたのが印象的でしたので、昇進するにしても、転職するにしても「将来の道を開いていくために、データの取り扱い方を知らないといけないな」という実感はありました。 当初はデータサイエンティストとして転職できればさまざまな分野・業界で必要とされる人材になれるのではと考えていましたが、仮に転職という道を選ばなくても、営業部門で出世の手がかりになったり、自分だけの武器になったりするのではないかと思っていました。

担当コーチと1対1で学習を進められる点に魅力
-その中で、本講座の受講申し込みに至った経緯について教えていただけますか?
O:もともと他の学習プラットフォームを通じて、SIGNATEの学習コンテンツを使って勉強していたことがきっかけでした。 少し勉強を進めた段階で、SIGNATEのコンペに参加したいと思ってプラットフォームに登録したところ、本講座のご案内がありましたので、体系的に学びたいなと思い受講を申し込みました。 特に興味を持った点は、担当コーチから1対1でハンズオンセッションを受けられるところです。実際に独学で学習していたときはやはり不明点があってもなかなか解消できず悩んでいましたので、コーチの方に教えていただけるのは魅力的だと感じました。
-担当コーチからの指導はどのように役立ちましたか?
O:プログラミングは未経験だったので、特にPythonのコーディングの学習に苦労しました。解答を見て解き方自体は理解できても、自分の書いたコードにエラーが出た理由を探るのは1人では難しかったです。担当コーチからどのあたりがエラーなのか、どのようにすればエラーを確認できるか、そのプロセスを教えてもらったり、参考になるサイトを教えてもらったりしたことで、自分で考えて解けるようにしてくださるところが役立ちました。ハンズオンセッションを進めていくにあたって、自分も準備しないといけないですが、準備した分以上の答えや指導を受けられたと実感しています。
未経験からデータサイエンスの概念・流れを理解できた
-ハンズオンセッションの準備はどのように進めましたか?
O:まず一週間のうちに解いておく問題の目標を立てておき、実際に取り組んでみて、できなかった問題があればリストアップしておき、併せてその問題に対してどのように考えたのかをまとめていましたね。1人で取り組んだ際にはわからなかったところを積極的に質問し、色々と教えてもらっていました。
-受講の前後で、本講座に対してイメージの違いやギャップはありましたか?
O:思ったよりも講座が本格的で、当初はもっと早く課題を終えられると思っていましたが、実際に手を動かすような課題が多く内容が充実していたこともあり、想定よりも学習量が多かったという点がギャップとしてあります。未経験ということもあって一度学習しただけでは理解できない部分もあり、復習したり自分でノートを作って工夫したりして対応していました。とはいえ苦労した分、学習の成果は期待以上のものがあり、納得いくものでしたね。データサイエンスの一通りの概念や流れは理解できましたので今後のキャリアに生かせる自信がつきました。
本講座を活用しネットワークエンジニアに転職
-現在のキャリアとしては、どのような状態にあるかお教えいただけますでしょうか?
O:医薬品の法人営業を経て、ネットワークエンジニアに転職することになりました。主な業務はネットワークの構築や設計です。採用面接でデータサイエンスの講座を受講したという話をした際に、ネットワークエンジニアの分野でもダッシュボードの作成や分析業務など、データ可視化や分析のスキルが求められていることを知りまして。 主に監視・運用でのエラー件数の検知や、セキュリティー設定時のウイルス検知をダッシュボード化してお客様に説明する業務があると知って、どの業界でもデータサイエンスは生かせるのではないかと、私自身は感じています。

-未経験からエンジニアに転職されたということで、おめでとうございます!
O:採用の理由を伺ったところ、データサイエンスやPythonのプログラミングスキルを活かしてデータの活用や、業務の自動化、AIの活用などで幅広く活躍できそうなポテンシャルがあるという点を高く評価いただいたようです。 面接では「データサイエンスのスキルが求められる領域も含めて仕事を任せていきたい」とおっしゃってくださり、本講座の経験が生きたなと思います。 本講座の受講にあたって、必ずしもデータサイエンティストを目指すだけではなく、営業や事務・エンジニアなど他分野への転職でも、どこにチャンスがあるか分かりませんので、改めてデータサイエンスのスキルは幅広く応用できるのだと、その可能性を実感しましたね。 最近はDXに取り組む企業も増えているので、データサイエンスのアプローチを使って課題解決を行う習慣や思考を身につけることで、コミュニケーションの面でも役立つと思います。
平日の朝や夜、隙間時間を使って学習を進めた
-転職活動と並行して受講されていたとのことですが、学習はどのように進められましたか?
O:週に一度のハンズオンセッションに向けて、平日の朝早くか夜遅く、もしくは隙間時間に学習を進めていくといった流れで学習を進めました。
e-learning教材の学習管理画面には問題を解いたり動画を見た時間が表示されるのですが、修了時には100時間を超えていました。ただ実際に学習にかけた時間はそれ以上で、学習内容をノートにまとめるなどして整理した時間を含めるともっとあると思います。学ぶ内容としてはかなりのボリュームになるので、特に未経験者の方はしっかり学習時間を確保して受講した方が良いと思います。
こだわりを捨てたことで学習が捗るようになった
-学習で大変さを感じた中で、乗り切るために工夫した点などはありますか?
O:「まずは絶対解答を見ないで問題を解く」というマイルールを決めて、分かるまで何時間でもかけてやろうとしていましたが、途中で諦めて「分からないのであればその理由を探してコーチに頼ろう」という方針に変えてから学習がスムーズに進みましたね。 こだわっていたら講座期間内に学習が終わらないなと思い、自分なりに危機感を覚えてマインドを変えました。ただこれが今後のエンジニアのキャリアを積むにあたっても大事な思考なのかなと実感していて、意地張っていても納期は迫っていくし、分からないことを認めたうえでその理由を相談できるレベルまで進めておき、周りに相談するスタンスの方が、今後の仕事に生かせるのではと思っています。そこは、少し自分の中で壁を乗り越えられましたね。 これは、私も含めてエンジニア未経験者がプログラミングやデータサイエンスを学ぶにあたって壁になる部分だと思います。意地を張ってしまい、自分なりに解決しようと思ってできなくなって諦めてしまうと。そういった部分は、本講座でコーチに相談しながら進めていく体験をすることで殻を破れるのではないかと思います。

データを使って客観的な解決方法を提案できる人材になりたい
-最後に、本講座を受講した経験を振り返った感想、講座を検討している方へのアドバイスがあればお願いいたします。
O:実際データに触れる楽しさに出会ってみて、必ずしもデータサイエンティストにこだわる必要はないことを実感できました。日常・仕事においてデータで考える力がついたのは、自分の強みとして得られた一番の収穫です。 今後は、データを使って客観的に課題解決のための方法を提案したり、コミュニケーションが取れるような人材になりたいと思います。 私なりのアドバイスは、分からないことを素直にコーチに相談して、完璧主義にこだわらないことです。また、苦手意識があっても早めに取り組むと、結果的に自分のためになるはずです。 復習や振り返る時間も大切だと思うので、「難しいことでも積極的にチャレンジして、壁にぶつかったら分からない所を整理してコーチに相談する」というのが、一番効率の良い学習方法ではないのかなと思います。 <「SIGNATE Boot Camp」について詳しく知りたい方はこちら>