背景・目的
現在、世界の人口は急速に増え続けており、総計で約75億人にのぼるといわれています。
2050年には約100億人に達するとの見方もあり、今後もしばらくは増加を続けることでしょう。
そして、人口の増加に伴い、人間の生活拠点である「建物」も増加の一途をたどっています。
新しい「建物」を『どこに』『どの程度の量』建築するかという問題は、近年ミッションとして掲げられることの多い持続可能な社会の実現に向けて、大きな鍵になることでしょう。
そこで、本コンペティションでは、合成開口レーダー(SAR)により得られた画像を用いることで、新規に建築された「建物」を検出するアルゴリズムの作成に挑戦していただきます。
この課題を通して得られるアルゴリズムは、地域の健全な発展を目的とする「都市計画」をはじめとして様々な応用範囲が考えられます。
タスク説明
「以前(before)」と「以後(after)」の画像に対して、「以前(before)」には存在せず「以後(after)」に存在する新規の「建物」(新規建造物)を検出していただきます。
Contains modified Copernicus Sentinel data 2021
データセット詳細
「以前(before)」と「以後(after)」で2時点の画像が与えられます。
それぞれの画像は「VV偏波」によって観測されたもの、「VH偏波」によって観測されたものの2種類が含まれるため、予測の手がかりとして与えられる画像は1組のデータにつき計4枚です。
SAR画像
項目 | 内容 |
---|---|
ファイルフォーマット | tif |
解像度 | 一定ではない |
サンプルサイズ | (学習用) 28シーン (評価用) 21シーン ※ 1シーンにつき4枚の画像が含まれる |
また、学習用データにのみSAR画像に対応するアノテーションが与えられます。
アノテーション
項目 | 内容 |
---|---|
ファイルフォーマット | png |
解像度 | 一定ではない |
サンプルサイズ | (学習用) 28枚 |
ラベル | 1: 新規建造物, 0: それ以外 |
※その他詳細は、「データ」タブをご参照ください。