趣意
- 防衛装備庁では航空戦闘に適用可能な人工知能(AI)技術の研究を進めています。
- 本コンペは、この研究の一環として防衛装備庁が検討課題を設定し、広く一般に募って実施するコンテスト形式として実施するものです。
- 本コンペは、公刊文献から得られる機体情報等に基づいて簡易的に表現したシミュレータを用いて、空対空戦闘における行動判断モデル(エージェント)を構築して頂きます。
- 本コンペの参加者には、戦闘機+護衛対象機1機からなる編隊のうち、戦闘機における行動判断を行うモデルを投稿していただき、その優劣を競っていただきます。
- なお、シミュレーション中に登場する各種設定値は、あくまで本コンペにおける空戦ゲームとして成立させるために難易度等を考慮して設定されたものであり、特定の装備品やその運用方法を示すものではありません。
- 第3回からの変更点として、新たな登場物として護衛対象機が加わり、相手の護衛対象機を撃破することが主な目的となります。
- 今回は、ユース部門とオープン部門の2部門制で開催します。ユース部門は若年層対象で比較的難易度が低めな題材で、オープン部門は年齢制限なしの比較的難易度が高い題材となります。概要は下記「課題の概要」を参照してください。
課題の概要
部門 | オープン部門 | ユース部門 |
参加資格 | 個人、団体、法人として誰でも参加可能。 | 日本国籍を有し、1996年4月2日以降生まれの方が対象。 個人、団体、法人として参加可能。 |
懸賞 | TBD | TBD |
登場物と勝利条件 | 登場物: 彼我ともに、戦闘機+護衛対象機1機(大型機を想定) 勝利条件: TBD |
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行動空間 | 3次元 | 2次元(平面のみ) |
相手機観測可否 | 自陣営で捕捉した相手機のみ観測可 | 常時、全ての相手機を観測可 |
機体性能のランダム化 | 対戦ごとに機体性能ランダム化 |
機体性能固定 |
対戦の流れ
- 各参加者は、防衛装備庁が作成したシミュレータのソースコード一式(データタブ参照)を元に、エージェントを作成して、投稿ボタンから提出
- 提出されたエージェントは、デフォルトのアルゴリズムと3回対戦が行われ、問題なく動作する場合は初期スコアが与えられる
- 選択されたエージェントは、一定時間毎に作成される対戦表に組み込まれ、他のエージェントとの対戦成績に応じてスコアが更新される
シミュレーションイメージ

エージェントの作成要領
以下の情報を取捨選択し、加工して固有のObservationとして生成するクラスを作成
- 自陣営の機体諸元(位置、速度、姿勢、角速度、残弾数)
- 自陣営の誘導弾諸元(位置、速度、目標ID、誘導状態)
- 相手陣営の機体諸元(位置と速度のみ)
- 相手陣営の誘導弾諸元(方向のみ)
- 戦闘開始からの経過時間
- 護衛対象機を除く自陣営の機体の機動(以下のいずれかによる)
- ロール、ピッチ、ヨー、スロットルの直接出力
- 進みたい方向と進みたい速度による抽象的な出力
- 射撃有無と射撃対象
報酬関数は、シミュレーション中に呼び出されるコールバッククラスとして作成